孤独死や事故などの何らかの理由によって長時間遺体が見つからなかった現場や、自殺や殺人などによって遺体が発見された現場を、回復させる特殊清掃という仕事があります。不用品回収業者や通常の清掃員とは異なる特殊清掃とは、どういった作業をしているのでしょう。以下では多くの作業内容がある特殊清を、順に紹介していきます。

まず1点目に行うことは、見積もりやご遺族への説明です。料金を後から高額請求してくる業者もいるため、仕事を開始する前にあらかじめ料金を公表する清掃業者を選びましょう。一律料金などではなく、現場ごとに清掃場所や床の広さを確認し、きちんとした料金を掲示する業者であれば、不当に高額な料金を請求されることはありません。遺品整理士という資格を持っている特殊清掃業者は、一般社団法人遺品整理士認定協会が行う認定試験に合格し、料金や分別をしての処分やリサイクルなど、正しく業務を行うプロとして認められています。不当な料金を取られて染むことが心配な方は、遺品整理士の資格を持つ特殊清掃業者に依頼をしましょう。

2点目に行うことは、消毒・消臭作業です。遺体が腐敗した現場では、体液や肉片によって部屋は酷い状態になっています。ウイルスの感染を防ぐために、二酸化塩素を中心に消毒剤を散布します。二酸化塩素は、ウイルス除去、除菌、消臭、坑カビ等のはたらきがあり、プールの消毒や自宅で使用する除菌シートにも使われている身近なものです。しかし威力はかなり強力で、酸化作用により、標的とするウイルス・細菌のタンパク質を変化させ、染みついてしまった死臭やシミを除去することが可能です。

4点目に行うことは、オゾン消臭です。オゾンには、臭いや菌を分解するという効果があり、臭いを根本から除去することができます。遺体が腐敗した現場では、臭いだけでなく、吸い込むと人体に悪影響を与えるウイルスやカビの胞子なども空気中に蔓延しています。オゾンには、空気中のウイルスを不活性化させる効果や、空気中にあるカビの胞子を分解する効果もあります。また、害虫除去を行った後にも残っている虫のフェロモンや大衆も分解できるため、今後の虫の発生を予防することが可能です。

5点目に行うことは、壁紙の張替えやフローリングの張替えです。染みついて取れない臭いやシミのついた部分はすべて解体し、新しいものと張り替えます。孤独死があったことを連想させない部屋作りが、新しい住民を生み出すのに必要なのです。

5点目に行うことは、壁紙の張替えやフローリングの張替えです。染みついて取れない臭いやシミのついた部分はすべて解体し、新しいものと張り替えます。孤独死があったことを連想させない部屋作りが、新しい住民を生み出すのに必要なのです。

6点目、最後に行うことは状況確認と報告です。多くの工程をできるだけ短期間で丁寧に行っている特殊清掃ですが、万が一汚れや臭いが残っていると、虫の発生ウイルスを体に取り込んでしまうことになります。特殊清掃は個人やご遺族、今後その物件に住む方に向けて行う仕事ですので、清掃の見落としは許されません。そのため、入念にチェックをして、ご遺族の方に報告をします。ここまで多くある工程を、一つの業者が行ってしまうのは驚きですよね。

特殊清掃の作業内容について詳しく知っている方は少ないと思いますが、とても大変な仕事であることが分かるかと思います。